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2018-05-01

「R帝国」から「君たちはどう生きるか」まで、じっくりと読書したい人へ「話題の本」、「人気の本」のまとめ紹介

読書好きなレッサーパンダが、「最近読んでみて面白かった本」、「評判になっているが??だった本」などをご紹介します。ページ数の多い本、手に入れるのに少々時間のかかる本も有りますので、ゴールデンウィークや夏休みなど長いお休みを使って読んでみるのもおすすめです。

小説

◆白いネコは何をくれた

仕事も恋愛も上手くいかない若いサラリーマン・日向実直。そんな彼が1匹の「しゃべる白いネコ・ボロ」と出逢う事から人生は大きく変わりだします。「今日と同じ明日がイヤなら、明日を変える戦略がいる!」ボロは実直にそう語ります。「仕事」、「恋愛」、「転職・就職」・・・人生はすべてマーケティングできまる!!ボロに導かれた実直は人生の舵を明るい明日に向けて大きく切ります。本書を読んで「人生を変えるマーケティング戦略」を実行すれば、あなたの人生も輝きを取り戻すかもしれません。

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◆阪急電車(有川 浩)

関西のローカル線「阪急電車」今津線を舞台に繰り広げられる、片道わずか15分の物語。いくつもの人生、出会いや別れを描いた短い小説が、最後にはひとつにつながり「人生の不思議」を感じさせてくれるという小説です。レッサーパンダが生まれた街「宝塚」、小説「阪急電車」の舞台をご紹介いたします。

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◆R帝国(中村文則)

近未来の架空の島国・R帝国を舞台にしたSF小説。話題作「教団X」で磨きのかかった中村文則のディストピア小説ぶりが素晴らしい!!絵空事・・・とは思いながら読み進むうちに、R帝国が「国民の意識が低く、政治家や官僚の暴走が止められない、どこかの島国」とそっくりなのに気づくのはレッサーパンダだけでしょうか?「次のページを早くめくりたい!」あの感覚を思い出したい方に、おすすめの長編小説です。最後まで読んで救われない気持ちになっても自己責任です。

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◆君たちはどう生きるか(吉野源三郎)

「戦前を生きた若い人は純粋だった!」そう思わせてくれる小説です。本書は小説よりも「漫画化」で再ブレークしたのは周知の事実。この本を読むと、今の日本に足りないものは、あの「純粋さ」、あの「情熱」なのではないかと思うのです。覚めたふり、賢いふりをして何もしない役立たずでいるよりも、ダメで元々、情熱に突き動かされて進むバカでいたい!そんな気持ちにさせてくれる本書です。

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◆ルビンの壺がわれた(宿野かほる)

いつも好きな本を紹介していますが、たまには嫌いだった本もご紹介します。はるか昔、演劇界で小劇場ブームが巻き起こったときに、「脈絡のない」、「結論のでない」、「行き当たりばったり」のお芝居がよく上演されていました。「誰でもお芝居ができる」と錯覚したあの時代。「誰でも小説家になれる」と錯覚する現代。そんな感じを地で行く小説です。「好き嫌い」、「賛否」はありますが、レッサーパンダは駄目でした。あまり人を悪く言わないレッサーパンダが下げる珍しい小説。心と懐に余裕のある方は、ぜひ、一度読んでみてください。

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◆満天のゴール(藤岡陽子)

主人公の女性・奈緒は10歳になる息子の涼介と一緒に故郷の京丹後に帰ってきます。裏切った夫と決別し、生まれ故郷で息子と生きていくために看護師として働きだすのです。しかし、帰りついた故郷は過疎の町となり、変わり果ててしまっていた。そんな奈緒の悪戦苦闘や人との出会い(無医村を支え続ける医師の三上との出会い)が奈緒の人生を大きく動かします。少子高齢のすすむ田舎の町を舞台に、「人はいかに生き、いかに死ぬべきか!」登場人物たちの織りなすドラマが感動的です。

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◆ピンポン(パク・ミンギュ)

不良にいじめられてばかりの男子中学生「釘」と「モアイ」はある時、ひょんなことから『卓球』に夢中になります。いじめ続けられる日常と卓球を続けることで手に入れた非日常。そんな二人に「人類存亡を賭けた試合をする」というとんでもない話が舞い込みます。拒否もできなければ、逃げることもできない二人の試合の結果は?!韓国の有名作家が描く、不思議ワールド。荒唐無稽で支離滅裂!でも、中学生の頃に感じた夏の暑さや季節の風を感じさせてくれる小説です。青春の匂いがプンプンする世代は日本も韓国もかわりないのですね。

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エッセイ

◆口からうんちが出るように手術してください(小島直子)

本書は身体障がいを持つ小島直子さんが、その半生を綴ったエッセイです。小学校の頃、療育園に入った彼女は明晰な頭脳を持ちながらも身体障がいがある為に知的障がいのある子供たちと同じレベルの学習しかさせてもらえず、普通校(小学校)に行こうと決心します。それを支えるお父さん、お母さんの努力と深い愛情。その後、高校生、女子大生と成長する彼女は素晴らしい仲間や恩師と出会います。多くの人の力を借り、介護が必要な身でありながら独り暮らしができるまでに成長する様子が、瑞々しい文章でつづられています。

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◆シェフを「つづける」ということ(井川直子)

作者の井川直子さんは有名グルメ雑誌などで原稿を書くプロのライターです。食の専門家として多くの若いシェフに国内外でインタビューをしてきました。彼女が10年前に出逢った若いシェフたちのその後をルポしたのが本書です。シェフたち中には有名シェフとして名をとどろかす人もいれば、事故で車いす生活をおくる方もいる・・・そんな悲喜こもごものなかから「料理を提供するとは何か」、「シェフでありつづけるとはどういうことか」についてプロならではの目線で語ってくれます。料理人や食通だけではなく、道を究めようとする多くの人々に読んでほしい1冊です。

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◆宿題の絵日記(今井信吾)

主人公は幼稚園に通う女の子「麗(うらら)ちゃん」。生まれながらの難聴ですが、元気いっぱい、日々、新しい体験や成長を続けています。本書は麗ちゃんと幼稚園の先生が会話の練習をする補助として、(お父さん、お母さんに)宿題として出された毎日の絵日記をまとめたものです。画家のお父さんが描きためた4年分の麗ちゃんとお姉ちゃん(香月ちゃん)の日常。生き生きとした絵と簡潔な文章が心に響きます。愛情あふれたスケッチの数々に涙をそそられます。お子様のおられるすべての方におすすめの1冊です。

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◆僕と妻の1778話、妻にささげた1778話(眉村 卓)

「なぞの転校生」などのSF小説で一世を風靡した小説家・眉村卓さんのエッセイです。眉村さんは余命は「一年」と宣告された妻と、とても不可能な約束をします。毎日一篇、短い小説を書き続けそれを妻が亡くなるまで続ける。五年間頑張った妻が亡くなったその日までやり通し、約束を守りました。本書は「妻に対する思いをつづったエッセイ」と「妻のために書いたショート・ショートの作品集」の二つがあります。一人の人を愛し続けるという事は、本当に大変だけれど、それが出来た人は本当に幸せなのだと思えます。自分の身に置き換えて読むと、涙が溢れます。

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◆三途の川の七不思議(志賀 貢)

「三途の川って本当にあるの?」だれもが一度は考えたことのあるこの疑問。本書では、そんな素朴な疑問・摩訶不思議な謎に臨床医である著者が、自分自身の体験も交えて答えてくれます。単なる興味本位の娯楽本ではなくて「誰もが迎える死」とどう向き合うべきなのかを、著者の豊富な経験と実際の体験をもとに説いてくれている本なのです。「終活なんて、まだまだ!」とお考えのあなたも、この本を読むとよい死に方について考えさせられますよ。人生の指南書です。

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ビジネス・教養

◆絵はすぐに上手くならない(成冨ミヲリ)

絵が上手くなりたい・・・これは子供の頃からみんなが悩む大命題です。作者の成冨さんはプロ向けのデッサンスクールを主宰する女性で、多くのプロを目指す方や仕事でスキルアップを目指す人の上達の手伝いをしている人です。その絵の達人が「絵が上手くなる」とはどういうことなのか、「その人ごとの上達法」を丁寧に教えてくれます。あたたも、今からでも絵が上手くなる!

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◆5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人(熊谷 徹)

昨今、働き方改革が叫ばれていますが、いつまでたっても日本の労働環境は改善されません。日本人全体がそろそろ考え方を根本的に替える時期なのかも知れません。本書は、そんな日本人と労働時間が短くても生産性が高いドイツ人の何がいったい違うのかを客観的に解かり易く解説してくれています。著者はNHK記者の時代から27年間ドイツに住み続けている人でドイツの良い所も日本の良い所もわかる方。そろそろ、我々は日本型過剰サービスから脱却するべきなのかも知れません。もし、あなたが会社人間だとしたら、自分の人生を考えるきっかけになるかも知れない1冊です。

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◆未来の年表(河合雅司)

よく、2025年問題が話題に上りますが、超高齢社会に突入している日本の国難はそんな生易しいものではないことがこの本を読むと解かります。著者は今の日本の状況を「静かなる有事」と呼んで警告を発しています。政治家たちは2020年オリンピック、2025年大阪万博などと、現実から国民の目を逸らすようなモチベーション付けに躍起ですが、この本を読むと、今の深刻な事態は子供や孫の世代の問題ではない、自分自身の問題であることが解かります。この本を読んで「今、自分のできることはなにか?」を真剣に考えるようになりました。

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