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2018-12-04

ネイルカラーで描く素敵な「ガラス絵」の世界

レッサーパンダです。ブログというのは、そもそも自分の意見や感想を日記風に書くものです。日々の出来事をすぐ記事にしてアップするものなのですが、今日はそんなルールを無視して、どうしても書きたかった9月に出かけた展覧会のお話を書きたいと思います。

ギャラリーヒルゲートで知り合った白崎先生の個展

前回のブログで京都・寺町のギャラリー「ヒルゲート」について書きました。そこで展覧会を開催されていた白崎和雄先生が別の場所で展覧会を開催されるというので出かけました。場所は中京区高倉通り二条下ル「レティシア書房」という本屋さん。

住宅街の中にある「レディシア書房」。知らないと気づかずに通り過ぎてしまいそう。

住宅街の中にある「レディシア書房」。知らないと気づかずに通り過ぎてしまいそう。

「ヒルゲート」のある寺町からそう遠くはありません。でもなぜ「書房?」、「本屋さん?」と首をかしげてしまいます。先生曰く「本屋さんの店内にある人気のギャラリースペースです。こんな展示のスタイルもあることをご覧になっては」と紹介してくださいました。

扉がしまっていると、ここが本屋さんであることが解からないようなシンプルさです。

扉がしまっていると、ここが本屋さんであることがわからないシンプルさです。

日常を描く繊細なガラス絵の世界

レティシア書房のある高倉通り二条は住宅も多い静かな場所です。京都では呉服や小物の製造販売をされる方などが「自宅兼仕事場」というスタイルで家を構えられることが多く、この辺りはまさにそんな場所。外国人観光客の姿もあまり見かけないエリアです。さて、今回お邪魔した展覧会のテーマは「ガラス絵」です。

今回おじゃましたのは白崎和雄先生の個展「ミニガラス絵展」です。

今回おじゃましたのは白崎和雄先生の個展「ミニガラス絵展」です。

これまで「ガラス絵」という言葉は聞いたことはあったのですが、具体的にどのような物かは全く知りませんでした。ちょうど会場にいらした白崎先生にガラス絵について教えていただきました。

北側の壁とその下にある展示台がギャラリースペース。書籍がいっぱいなのは当たり前。

北側の壁とその下にある展示台がギャラリースペース。書籍がいっぱいなのは当たり前。

透明ガラスに直接絵具で絵を描いていくのですが、見せたい面の裏側から絵を描きます。手前に見える物から順に背後に色を描き重ねていくのです。普通はアクリル絵具などの画材を使うようですが、白崎先生は絵具の代わりに「マニュキア」などのネイルカラー材を使われます。

ガラス絵は「絵画の宝石」と呼ばれるそうです。白崎先生はこれらの作品をマニュキアを使って描かれています。

ガラス絵は「絵画の宝石」と呼ばれるそうです。白崎先生はこれらの作品をマニュキアを使って描かれています。

先生曰く「乾きが早くて題材を一気に描く勢いがいりますが、色のバリエーションが豊富で発色が良いですね。息子の嫁が面白い色のマニュキアを見つけたりするとプレゼントしてくれるんですよ(笑)。」

個性的な額に収められた作品たち。大きさは0号よりも小さなサイズが中心です。

個性的な額に収められた作品たち。大きさは0号よりも小さなサイズが中心です。

作品の題材は日常生活の中にある物たちです。十数センチ角の小さなガラスの中に描かれるのは1輪の花、1個の果物など・・・テーマは一つだけです。題材のチャーミングな部分を素早く切取って仕上げる先生の画力の凄さもさることながら、どの作品にも先生が題材に注がれる優しいまなざしと愛情を深く感じます。

仕上がりをイメージし手前に見える物から着色していきます。独特の透明感があります。

仕上がりをイメージし手前に見える物から着色していきます。独特の透明感があります。

レッサーパンダはトマトを半分に切り、その断面を描いた作品がとても気に入りました。ちなみに先生は先に額を選ばれて、それに相応しい作品の構成を考えられるそうです。(レディシア書房・ホームページの解説より)

たいへん気に入った「トマト」を題材にした作品。独特の存在感があります。

たいへん気に入った「トマト」を題材にした作品。独特の存在感があります。

これも展覧会のひとつのスタイル

勝手な思い込みなのですが、これまで展覧会と言うと大きなギャラリーを借りて、ライディングを考えて・・・といった大仰なスタイルをイメージしていました。今回のガラス絵展を拝見して『こんなスタイルもあるのだ』ということを学びました。店舗(書店)の一角を使い作品を見せるというやりかたは、たいへん賢い方法かもしれません。費用の心配や展示スペースを埋める作品数の負荷も減りますし、何よりお店に来られたお客さんが展覧会のゲストにもなってくれます。

額の曲線とチューリップの蕾の丸さが呼応しているみたい。

額の曲線とチューリップの蕾の丸さが呼応しているみたい。

前回のヒルゲートで展覧会をやってみたいという気持ちに変わりはありませんが、いつか自分も白崎先生のような肩の力の抜けた、こんな洒落た展覧会をやってみたいと憧れました。今日は高倉二條で見た素敵なガラス絵展のお話でした。それでは、またね。



レティシア書房について

大型書店では巡り合えない古書やリトルプレスを集めた京都随一の書店です。店主・小西さんこだわりのLPやCDなどもあります。店舗の壁の一面が展示スペースとして貸し出されています。

場所:〒604-0827 京都市中京区高倉通り二条下がる瓦町551

営業時間:12:00~20:00  月曜日定休

TEL:075-212-1772

リトルプレスの取り扱い数は京都随一。思いがけな作品に出逢える。

リトルプレスの取り扱い数は京都随一。思いがけない作品に出逢える。



レティシア書房のWebサイトはこちら

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